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ごくごく一部の方のご支持にお応えして再開です。アジアもの中心ですが、名前どおりごった煮だす。
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p1004975017.jpeg男兒本色」 (香港)
監督:陳木勝(ベニー・チャン)
出演:謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、余文樂(ショーン・ユー)、房祖明(ジェイシー・チェン)

ついにキター!久々のバリバリ香港アクション。最近のアクションものってアクションはすごくてもストーリーがイマイチなのが多かった(龍虎門とか…)けど、これはいかにも香港映画なノリながらなかなか楽しめます。エンタテイメントとしては十分。

さらに、ちょっと前までどうみても"若手"でしかなかったニコラスと文樂くんがぐっと大人になっていて、オネエさまとしては感慨深い。今までは主役といえば青春もの、大人の映画じゃもっと格上の主演がいてその次の準主役とかだったけど、本当に一人前の主演俳優になっているのがうれしい。アンディおじさんとか梁朝偉とかの世代が長らく香港映画界を支えてきたけど、ようやく後継者が出てきたね!

ストーリーはそれぞれに違う背景の警察官3人がそれぞれの理由で同一犯人グループを追うっていう話。最初はそれぞれに反発したり無視したりしてるんだけど、同じ敵を前にやがて友情が芽生え・・・みたいな王道の展開。でもさすが陳木勝、驚きの展開はないけど適度に笑いも盛り込みつつ(乱闘で打ち身だらけになった3人が薬を塗りあうシーンは爆笑!)、一気に爆裂アクションになだれ込む手腕は手馴れたもので、安心して見ていられる。さらに、敵の一人にちょっといい奴(安志杰)を配したのもなかなかポイント高い。彼と房祖明の最後のシーンは、80年代の香港ノワールみたいでグッと来た。

主演3人もかなりいい。ニコラスのアクションはさすがドニー・イェン仕込みって感じでキックが美しい。次世代の香港アクションスターは間違いなくニコラスだね。呉京(ウー・ジン)もアクションはいいけど、スター性が全然違う。坊主頭の文樂は、誰かに似てる・・・ってずっと思いながら見てて最後に気づいたのが渡辺謙!鋭い眼光が似てる。謙さんみたいに渋ーく成長してほしいものだ。この2人に比べると弱くて(でもアクションはきっちりやってるんだけど)ちょい情けない役の祖明は、でも演技は一番うまいかも。最初に警察でお兄さんの行方について上官に問うシーンがとても良かった。

・・・っていいとこばっかり書いてるけど、そうは言っても突っ込みどころは満載なのだ。房祖明は一介のお巡りさんなのに突然捜査に参加?とか、香港警察ってそんなに簡単に爆発物持ち込めちゃうの?(邦題が「香港警察大爆破」になりそうなぐらい爆発しまくり)とか、警察が犯人簡単に殺しちゃって逮捕して全容解明しようって気が全然なさそうなとことか、そりゃもう言い出したらキリがない。しかし、この映画はそういうこと気にしてちゃダメ。それが香港アクションなのだから!


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壁を抜ける少年」 (台湾)
監督:鴻鴻(ホンホン)
主演:張永政(チャン・ヨンジェン…TIFFではヨンツンになってるけど、なぜ"政"がツン?)、李佳穎(リー・チャーイン)、戴立忍 (レオン・ダイ)

台湾製近未来SF…と聞いてそれは新しい!と思ったんだけど、ちょっと違う意味で新しい映画だった。TIFFの紹介だと、「近未来SFの話題作。大災害ののち人類が滅亡の危機に瀕するなか、ふとしたきっかけで壁を抜ける超能力を身につけた少年は…。地球の未来やいかに。」って、いかにもこの少年が超能力で地球を救いそうな勢いなんだけど、どーしてどーして、実は単なる少年の初恋ものがたりなのだ。ホントにこの映画を見た人がこのディスクリプションを書いたのなら、かなりのテクニシャンかつ確信犯と言えるだろう。

さて、この映画のテイストはなかなか面白い。主人公の心境に合わせて背景の色が変わっちゃうなんてケレンミもありつつ、そんなに予算かかってなさそうなのに近未来の廃墟がうまく表現されてたり、そして人生そうそううまくいかないのよ、って感じの結末も私は嫌いじゃない。近未来SFと聞いてダサダサのちゃっちい映画になってたらどうしようって心配したけど、それなりにキッチュでありながらもダサダサにはならずにちょっとアートっぽくまとまってるのは、演劇や詩作がメインの活動だっていう監督のバックグラウンドにもよるものだろう。ただ私が気になったのは音楽。全体的に管弦楽とピアノのクラシカルな音楽を使っていて、妙にシリアスなのがこの映画をイマイチ突き抜けられないものにしちゃってた気がする。エンディングロールでかかる曲みたいに、ちょっと弾けたインディーズっぽい音楽だったらだいぶ映画の雰囲気も変わったのでは。

でも私は、ティーチインでの最後の監督の言葉になぜか感銘を受けました。20年して再会を果たせたとしても、2人はすでに違う時空を生きてきて、その時間はもうやり直しができない。そして、再会したその瞬間もまたそれまでとは違う時空なわけで、そこからが新しい始まりなのだと。やっぱりそこに哲学があれば映画は安っぽくはならないものなのね。
p1005025348.jpg黒い家」 (韓国)
監督:シン・テラ
出演:ファン・ジョンミン、カン・シニル、ユ・ソン、キム・ソヒョン

今年もやってきました東京国際映画祭。でもイマイチ食指の動く作品が少ないような。これは、原作が面白かったので見てみたかったのだ。ファン・ジョンミンは余り好みじゃないんだけど。

原作は、貴志祐介の同名小説。これ怖かった。「13番目の人格 ISOLA」も相当怖かったけど、ISOLAがどんどん現実離れして最後オカルトチックになるのに比べ、「黒い家」はあくまでも人間の話なところが怖かったという記憶が。
しかしこの韓国版映画はちょっとイマイチです。まず、人物のアップが多すぎ。しかも正面からのアップを多用していて(人物2人が向かい合って話しているときに正面からのアップ切り返し、というのが多い)、なんかそれだけで退屈。この話のいびつさとか歪んだ感じが、画面からあんまり伝わってこないのだ。で、怖さの表現というと自分の手を自分で噛み切ってみたり、目に車の鍵突き立てたりってグロ痛い方向に行ってしまう。痛いのヤダ。

後半の地下室での死闘なんかはなかなか引き込まれはするんだけど、ラストがまた理不尽過ぎ(彼女はどうやってここまで来たのか?先に焼死体で見つかったのは誰?すりかわった恋人はどこ行った?病院だから絶対24時間誰かがいるはずなのに、なぜ屋上に逃げる?など疑問山積)てどっちらケー。冴えない普通の人ファン・ジョンミン&恐ろしい女ユ・ソン、どちらも熱演ではあるのだが。お願いだから素手で包丁の刃を持つのだけは止めてほしいものだ。

「幸せのレシピ」
監督:スコット・ヒックス
主演:キャサリン・ゼダ・ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン

自ら進んでは絶対見ない映画すね。弟&その彼女が行こうと予約したんだけど急に行けなくなったっていうんで代わりに見てきました。仕事はできるが私生活はパッサパサのキャリアウーマンが、自分の生活をかき回す子供と同居する羽目になり、その上職場には型破りな男が現れて・・・っていう洋の東西を問わず何だか聞いたことあるよな話。ゼダさんははまり役で、最初は結構ブスな感じなのに段々色っぽくなっていく・・・はずなんだけど、後半になっても時々ブスッちくなってるとこがあってアレレ?相手役の男も、すんごくかっこいいわけでもセクシーなわけでもなく、まぁそれなりに好感は持てるってとこ止まりなのが微妙。それと一番気になったのは、なぜ彼は彼女を好きになったのか?彼女の料理の腕前を崇拝する余り恋だと錯覚してしまったのか?それにしても厨房では結構虐げられてたわけで、今イチ解せない。

とはいえ、とりあえず見ていてそんなに退屈でもないし見終わっていやな気分にはならない。もうちょっと料理の詳しい解説とかがあったらもっと楽しかったんだけど。でも、映画から何かを得よう!なんて思ってなければそれなりに楽しめるし、ライトなラブストーリーとしては役割を全うしていると言えるだろう。デートで見るにはなかなかのチョイスだよ、弟君!

またまた行ってしまいました、五月天のライブ。やっぱり楽しい。彼らのバンドとしてのタイトなまとまり方が私は大好き。正直言って阿信のボーカルはあんまり好きじゃないんだけど、それでもライブで見るとやっぱりカリスマ性あるなーと思う。私が五月天を好きな理由の7割は、瑪莎のベースと冠佑のドラム!あのどこにでもいそうなフツーの台湾のお兄ちゃん的風貌からは想像もできない、センスある演奏をするリズム隊なのだ。今回もほとんどこの2人見てました。楽しかった~。
曲は、前回の東京ライブと余り変わりはなく、ニューアルバムとコンサートツアーの同名タイトル曲などが加わったって感じ。冒頭とラストに流れる映像は疫病が蔓延する50年後の地球という設定のSF風で、かなり凝ってる。ラストはちょっとクサいんでないの~と私は思ったけど、でもこういうはっきりしたメッセージがあるのはいいことかもね。だいたい代表曲は網羅されてたと思うけど、私の大好きな「孫悟空」をまたやらなかった!残念だ~。でもアンコールでやった「Paradise」は、演奏としては本家Beyondを完全に凌いでた。ボーカルはやっぱポールの渋さにはかなわないけど・・・。
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東アジア居住歴約10年。仕事ができるぐらい話せる言語は4つ。もともと洋楽・洋画・英語派でアメリカに留学しようとしてたはずなんだけど、なぜかこんなことに!?
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