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ごくごく一部の方のご支持にお応えして再開です。アジアもの中心ですが、名前どおりごった煮だす。
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p1010097666.jpg功夫灌籃」 [台湾]
監督:朱延平(チュー・イェンピン) 
出演:周杰倫(ジェイ・チョウ)、陳柏霖(チェン・ボーリン)、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)、曾志偉(エリック・ツァン)

またまた香港出張であった。今回は日曜の夜IN金曜の朝OUTで全然買い物する暇はなかったけど、これは見た。香港台湾では相当に酷評されてるっぽいこの映画だけど、そりゃあだって朱延平だもん。そういうもんだと思ってみないといけません。この人のアホアホさ加減は、香港とは対照的に完全アート系に傾いてる台湾映画界では貴重なのだ。その昔、台湾で金城くん主演の映画(タイトル忘れた)見たけど凄かったなー。ラブコメなんだけど、金城くんの目からビームとか出ちゃうんだから。

・・・という予備知識があったので、映画にはまーったく期待せず見たら意外と面白かった。何が良いって、ジェイがブサイクでイケてないところが良い。もちろんカンフーやバスケなんかのアクションはかっこいいんだけど、オトボケ満載でかなりかわいい。彼自身はすんごいカッコつけぇな人だと思うんだけど、ここまでカッコ悪いヒーローをものすごく自然にやってるところが素晴らしい。
一方、カッコいいのは断然陳柏霖と陳楚河(チェン・チューハー)である。トラウマを負って酒びたりのバスケ部キャプテンていう柏霖のキャラ設定はややうざいし、ひげ面であのクチビルで酒ラッパ飲みっていうのも見ていてとても暑苦しいのだが、でもバスケやってる時はかっこいいぞ。陳楚河はこれまた言承旭系のイケメンである。かっこいい割に見せ場がないのが残念だけど。

そういや見た人たちの評として、概して女子は甘く男子は手厳しかったなぁ。女子は主演の男子3人(もちろんジェイとW陳である。曾志偉ではない)を見るだけで相当楽しめるだろう。あ、かなり恥ずかしい衣装で登場する劉[田井]宏(ウィル・リウ)も筋肉フェチの人には見所かも!?
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p1005114059.jpgカンフー無敵 (功夫無敵)」 [香港]
監督:葉永健(イップ・ウィンキン)
出演:呉建豪(ヴァネス・ウー)、林子聰 (ラム・ジーチョン)、陳國坤 (チャン・クォックワン)、梁小龍 (ブルース・リャン)

行きの飛行機で。ホントはジョージ・クルーニーの「フィクサー」を見ようと思ってチャンネル合わせたのに、始まったらこれだった!飛行機の機種が違ったのだー。
ま、いいやと思って見ちゃったけど、ヴァネスのファンじゃなかったら別に見なくていいす。いや、林子聰や陳國坤のファンは必見!?

そんなこんなで、ストーリーは期待しないでください。えーとー、貧乏だけどカンフーの名手の男の子が高嶺の花の女性に淡い恋心を抱きつつ珍妙な仲間と悪者に立ち向かうっていう、香港映画が百万年焼き直してるああいう話です。見るべきところはヴァネスのアクションと、陳國坤がいかにムーディー勝山に似ているかっていう点であろう(それも時期的にかなり微妙…)。ヴァネスのアクションは、甄子丹(ドニー・イェン)みたいな本格派に比べちゃうとかなり大味だけど、ガタイがいい分ダイナミックで見栄えがする。考えればこういう大型のアクションスターって中華圏に余りいないかも。ジャッキー・チェンもジェット・リーも小さいし。好き嫌いはあるとして、一応イケメンだし。アクションスターとしてがんばっていくっていう選択は良いんじゃないでしょうか。
p1005105074.jpg鐵三角」 [香港]
監督:徐克(ツイ・ハーク)、林嶺東(リンゴ・ラム)、杜[王其]峰(ジョニー・トー)
主演:任達華(サイモン・ヤム)、古天樂(ルイス・クー)、孫紅雷(スン・ホンレイ)

まったく予測のつかないストーリー展開というか、行き当たりばったりというか。好き嫌い以上に香港映画見慣れてるかどうかで、評価が分かれそうな一作。
香港映画界の巨匠3人がリレー式に監督したという映画なんだけど、確かに序盤・中盤・終盤ってだいぶテンポも違うし雰囲気も変わる。私はお宝が出て話が転がりだす中盤が一番面白かったけど、やっぱり世間的には今一番第一線でやり続けてるトーさんの終盤が評価高いんでしょうか。

でも私はなんだか最後はややドッチラケでした。屋根裏から拳銃が降ってくるところまではすっごく面白くなりそうなのに、警官が登場しちゃってから余り芸がない。あんな田舎道を自転車乗ってパトロールしてるようなオマワリさんなのに、なぜか凄腕だし。せっかくここまで予測不可能な転がる石のような話の展開だったんだから、最後まで既存の登場人物たちがみんなで右往左往した挙句に、結局お宝はめぐりめぐって戻ってくるとか意に反してとんでもないところに行っちゃうとか、そういう結末にしてほしかったなぁ。でもところどころにある小技の笑いは好き。あのまま旺角あたりにいたら絶対なじみ過ぎて気づかないに違いないチンピラ役の古天樂と、こちらも今や板につきすぎの悪徳刑事・林家棟、のそそーとしてるんだけど得体の知れない孫紅雷は○。任さんはまぁいつも通り。林雪のヤク中オヤジはバラエティ級の演技で×。
r_g0000078603_18_05.jpgアイ・イン・ザ・スカイ (跟蹤)」 [香港]
監督:遊乃海(ヤウ・ナイホイ)
主演:任達華(サイモン・ヤム)、梁家輝(レオン・カーファイ)、徐子珊(ケイト・チョイ)

香港出張の行きの飛行機で。この映画、任達華に梁家輝っていう杜[王其]峰(ジョニー・トー)映画常連の顔合わせっていうのにどうにもそそられず、なんとなく今までスルーしてしまってたのだが、見て良かった。杜監督も得意とする刑事ものながら、やたら任侠くさい杜作品とは一味違う、派手さはないけどよく練られた作品だ。

私は全然映画の内容を知らずに見たので、オープニングからしばらくは任達と家輝のどっちが悪者なのかわからんかった。任達はいつもの暑っ苦しいダンディさを完全に引っ込めて、お腹のでっぱったただのオヤジを好演。私この人あまり好きじゃないんだけど、今回の役はとても良かった。ホントにこういうオヤジ、香港の街中にいそう。切れ者なんだけどそれをかっこ良く描かないところが、遊乃海の良い仕事その1でもある。

遊乃海の良い仕事その2は、やっぱり狗仔隊(普通はパパラッチの意味)こと尾行専門チームを物語の中心にすえたことだ。香港警察にホントにこういう部署があるのかどうか知らないが、このチームほんとに尾行だけ。狙撃チームやら逮捕チームのお膳立てだけして、いざ行動!って時には撤退してしまうのだ。何日も徹夜で張り込みした挙句に肝心の逮捕劇には加われない、縁の下の力持ち。そんな彼らが、表向き普通の会社組織になってるのも面白い。

任達もいいのだが、私が特に気に入ったのは男も恐れる粗口(汚い言葉)連発の上司・邵美[王其](マギー・シュウ)。この人もこういう役多いけど、今回は重傷を負った任達を「話し続けなさい!」と叱咤するところがすごく良かった。カッコいい。そういえばこのシーンの複線にもなっているんだけど、前半、佐敦(正に以前私が住んでたところだった…)で深夜張り込みするチームに向けてくだらなーい笑い話をするところもなかなかいい。こういうところに、ちょっと杜作品にはない温かみを感じたりする。

さすが脚本のプロの映画だけあってしっかりした作りで、出演者にもアクションなんかにも派手さはないけど、大人がじっくり楽しめる映画だと思う。惜しむらくはあんまりにも杜組の人々が大挙出演していて、面子的にかなりマンネリなのと、ラストがやや尻すぼみだったこと。でも個人的には、時々よくわかんなかったりする杜作品より好みです。
p1005067325.jpeg天堂口
監督:陳奕利(チェン・イーリー)
主演:呉彦祖(ダニエル・ウー)、張震(チャン・チェン)、劉[火華](リウ・イエ)、舒淇(スー・チー)、楊祐寧(トニー・ヤン)

香港の映画マニア外人部隊が「面白くなかった」って言ってたので全然期待してなかったけど、私は意外と楽しめた。でも、香港ノワールの巨匠・呉宇森(ジョン・ウー)プロデュースで、彼の「ワイルド・ブリット」をベースにした物語だっていうことはあんまり念頭に置かない方がいいかもしれない。

ストーリーとしては彦と劉[火華]と祐祐が同郷の幼馴染([火華]と祐祐は兄弟)で、 田舎から一旗上げようと出てきた上海で、殺し屋・張震とキャバレーの歌姫・舒淇と出会いつつ、黒社会に足を踏み入れて・・・って、一応「ワイルド・ブリット」をなぞるものになってはいる。
出演者はみんなそれなりにキチンと仕事をしていて、まっとうな彦・野心家の[火華]・末っ子気質の祐のトリオはキャラクターがはっきりしてるし、クールな張震&あだっぽい舒淇、さらにはボスの孫紅雷なんかも全然悪くない。レトロな上海の街並みや、華麗なキャバレーのステージ、かと思えば彼らの田舎の素朴な風景なんかも上手く作りこんでいて見ていて楽しい。
個人的な好みでいえば、やっぱり張震サイコー。クールな殺し屋だがその裏にイロイロ苦悩を抱えているっていうおいしい役どころと言えばそうなんだけど、でもさすがな演じっぷり。ラストの銃撃戦はファン必見だぞ!

・・・だがしかし、やっぱりなーんか物足りないんだよね。粘り気っていうか湿り気っていうか。具体的に言うと、シークエンスの終わりとかで余韻が欲しいところをブチっと切って、別にどうでもいいところ(たとえば舒淇のブランコのシーンとか)で工夫もなく引っ張ってる感じがする。演出も全体的にもったいぶったところがなく、割とドライに淡々としているのも映画の印象を平板にしちゃってる気もする。特典映像でインタビューを見ていたら、監督自身が「自分は海外育ちなのでちょっと感覚が違うんだと思う」と語っていたが、やっぱり感性の違いなんじゃないだろうか。呉宇森製作って言ったって、何もあのスタイルを真似することは全然ないけど、やっぱりアジア人的にはもうちょっと湿っぽさが欲しいところだ。
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東アジア居住歴約10年。仕事ができるぐらい話せる言語は4つ。もともと洋楽・洋画・英語派でアメリカに留学しようとしてたはずなんだけど、なぜかこんなことに!?
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