ごくごく一部の方のご支持にお応えして再開です。アジアもの中心ですが、名前どおりごった煮だす。
「壁を抜ける少年」 (台湾)
監督:鴻鴻(ホンホン)
主演:張永政(チャン・ヨンジェン…TIFFではヨンツンになってるけど、なぜ"政"がツン?)、李佳穎(リー・チャーイン)、戴立忍 (レオン・ダイ)
台湾製近未来SF…と聞いてそれは新しい!と思ったんだけど、ちょっと違う意味で新しい映画だった。TIFFの紹介だと、「近未来SFの話題作。大災害ののち人類が滅亡の危機に瀕するなか、ふとしたきっかけで壁を抜ける超能力を身につけた少年は…。地球の未来やいかに。」って、いかにもこの少年が超能力で地球を救いそうな勢いなんだけど、どーしてどーして、実は単なる少年の初恋ものがたりなのだ。ホントにこの映画を見た人がこのディスクリプションを書いたのなら、かなりのテクニシャンかつ確信犯と言えるだろう。
さて、この映画のテイストはなかなか面白い。主人公の心境に合わせて背景の色が変わっちゃうなんてケレンミもありつつ、そんなに予算かかってなさそうなのに近未来の廃墟がうまく表現されてたり、そして人生そうそううまくいかないのよ、って感じの結末も私は嫌いじゃない。近未来SFと聞いてダサダサのちゃっちい映画になってたらどうしようって心配したけど、それなりにキッチュでありながらもダサダサにはならずにちょっとアートっぽくまとまってるのは、演劇や詩作がメインの活動だっていう監督のバックグラウンドにもよるものだろう。ただ私が気になったのは音楽。全体的に管弦楽とピアノのクラシカルな音楽を使っていて、妙にシリアスなのがこの映画をイマイチ突き抜けられないものにしちゃってた気がする。エンディングロールでかかる曲みたいに、ちょっと弾けたインディーズっぽい音楽だったらだいぶ映画の雰囲気も変わったのでは。
でも私は、ティーチインでの最後の監督の言葉になぜか感銘を受けました。20年して再会を果たせたとしても、2人はすでに違う時空を生きてきて、その時間はもうやり直しができない。そして、再会したその瞬間もまたそれまでとは違う時空なわけで、そこからが新しい始まりなのだと。やっぱりそこに哲学があれば映画は安っぽくはならないものなのね。
監督:鴻鴻(ホンホン)
主演:張永政(チャン・ヨンジェン…TIFFではヨンツンになってるけど、なぜ"政"がツン?)、李佳穎(リー・チャーイン)、戴立忍 (レオン・ダイ)
台湾製近未来SF…と聞いてそれは新しい!と思ったんだけど、ちょっと違う意味で新しい映画だった。TIFFの紹介だと、「近未来SFの話題作。大災害ののち人類が滅亡の危機に瀕するなか、ふとしたきっかけで壁を抜ける超能力を身につけた少年は…。地球の未来やいかに。」って、いかにもこの少年が超能力で地球を救いそうな勢いなんだけど、どーしてどーして、実は単なる少年の初恋ものがたりなのだ。ホントにこの映画を見た人がこのディスクリプションを書いたのなら、かなりのテクニシャンかつ確信犯と言えるだろう。
さて、この映画のテイストはなかなか面白い。主人公の心境に合わせて背景の色が変わっちゃうなんてケレンミもありつつ、そんなに予算かかってなさそうなのに近未来の廃墟がうまく表現されてたり、そして人生そうそううまくいかないのよ、って感じの結末も私は嫌いじゃない。近未来SFと聞いてダサダサのちゃっちい映画になってたらどうしようって心配したけど、それなりにキッチュでありながらもダサダサにはならずにちょっとアートっぽくまとまってるのは、演劇や詩作がメインの活動だっていう監督のバックグラウンドにもよるものだろう。ただ私が気になったのは音楽。全体的に管弦楽とピアノのクラシカルな音楽を使っていて、妙にシリアスなのがこの映画をイマイチ突き抜けられないものにしちゃってた気がする。エンディングロールでかかる曲みたいに、ちょっと弾けたインディーズっぽい音楽だったらだいぶ映画の雰囲気も変わったのでは。
でも私は、ティーチインでの最後の監督の言葉になぜか感銘を受けました。20年して再会を果たせたとしても、2人はすでに違う時空を生きてきて、その時間はもうやり直しができない。そして、再会したその瞬間もまたそれまでとは違う時空なわけで、そこからが新しい始まりなのだと。やっぱりそこに哲学があれば映画は安っぽくはならないものなのね。
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女社長
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東アジア居住歴約10年。仕事ができるぐらい話せる言語は4つ。もともと洋楽・洋画・英語派でアメリカに留学しようとしてたはずなんだけど、なぜかこんなことに!?
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