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ごくごく一部の方のご支持にお応えして再開です。アジアもの中心ですが、名前どおりごった煮だす。
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p1005067325.jpeg天堂口
監督:陳奕利(チェン・イーリー)
主演:呉彦祖(ダニエル・ウー)、張震(チャン・チェン)、劉[火華](リウ・イエ)、舒淇(スー・チー)、楊祐寧(トニー・ヤン)

香港の映画マニア外人部隊が「面白くなかった」って言ってたので全然期待してなかったけど、私は意外と楽しめた。でも、香港ノワールの巨匠・呉宇森(ジョン・ウー)プロデュースで、彼の「ワイルド・ブリット」をベースにした物語だっていうことはあんまり念頭に置かない方がいいかもしれない。

ストーリーとしては彦と劉[火華]と祐祐が同郷の幼馴染([火華]と祐祐は兄弟)で、 田舎から一旗上げようと出てきた上海で、殺し屋・張震とキャバレーの歌姫・舒淇と出会いつつ、黒社会に足を踏み入れて・・・って、一応「ワイルド・ブリット」をなぞるものになってはいる。
出演者はみんなそれなりにキチンと仕事をしていて、まっとうな彦・野心家の[火華]・末っ子気質の祐のトリオはキャラクターがはっきりしてるし、クールな張震&あだっぽい舒淇、さらにはボスの孫紅雷なんかも全然悪くない。レトロな上海の街並みや、華麗なキャバレーのステージ、かと思えば彼らの田舎の素朴な風景なんかも上手く作りこんでいて見ていて楽しい。
個人的な好みでいえば、やっぱり張震サイコー。クールな殺し屋だがその裏にイロイロ苦悩を抱えているっていうおいしい役どころと言えばそうなんだけど、でもさすがな演じっぷり。ラストの銃撃戦はファン必見だぞ!

・・・だがしかし、やっぱりなーんか物足りないんだよね。粘り気っていうか湿り気っていうか。具体的に言うと、シークエンスの終わりとかで余韻が欲しいところをブチっと切って、別にどうでもいいところ(たとえば舒淇のブランコのシーンとか)で工夫もなく引っ張ってる感じがする。演出も全体的にもったいぶったところがなく、割とドライに淡々としているのも映画の印象を平板にしちゃってる気もする。特典映像でインタビューを見ていたら、監督自身が「自分は海外育ちなのでちょっと感覚が違うんだと思う」と語っていたが、やっぱり感性の違いなんじゃないだろうか。呉宇森製作って言ったって、何もあのスタイルを真似することは全然ないけど、やっぱりアジア人的にはもうちょっと湿っぽさが欲しいところだ。
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